◆ケトン体はエネルギー
栄養素の中でエネルギーを作り出すのは脂質、たんぱく質、炭水化物です。
ビタミンやミネラルはエネルギーにはなりません。
たんぱく質と炭水化物がブドウ糖、中鎖脂肪酸がケトン体となり、エネルギー源となります。
そして、糖質は最速でエネルギーに変換されます。
要は、脂肪を燃焼してケトン体をエネルギーとして使用するには、体内のブドウ糖を使ってしまわないといけないということです。
◆ケトン体と健康
カリフォルニア大学のエリック・バーデン教授は、長寿遺伝子(サーチュイン3)が活性化するとケトン体が出ることを発見しました。
そして、このケトン体が抗酸化物質であることも明らかになったのです。
癌細胞はケトン体を嫌います。
ケトン体がでたとき、アポトーシスでガンは自滅します。
と、いうことは、常に体内に糖質を入れている場合、ガン細胞に有意な身体になっているということです。
◆ケトン体の発生メカニズム
腸が空になって栄養来てないよ~となった時、腸が胃へ「食べ物送って」ホルモンを出します。
胃は送る食べ物が無いとき、脳へ「食べ物頂戴」ホルモンを出します。
このときに起こるのが、お腹が『グ~』です。
お腹が鳴っていると、お腹がすいたんだ!となり何か食べようとします。
ここで食べてしまうと、ケトン体はなく新たに得たぶどう糖を使用することになるので、脂肪は燃えません。
ですので、お腹が『グ~』となるのは、これから脂肪を燃やすよ♪の合図だと思ってくださいね☆
◆脳のエネルギーはケトン体?
ひと昔まえは、疲れたら脳に糖分を。といっていましたが、実際はこうです。
血液脳関門は、脳の中にぶどう糖以外の物質を入れないための関所です。
ブドウ糖が無くなると、脳はブドウ糖に変わるエネルギーを必要としてケトン体をつくります。
このケトン体は水溶で、脳関門を通過することができるのです。
では、逆に糖を取り過ぎるとどうなるか?
脳関門が一生懸命警備員として頑張りますので、脳はその作業に集中している状態。
ということは、頭を働かせたくても集中力が落ちてしまうのです。
いかに糖からケトン体へ、意識をシフトするかが健康やダイエットの鍵となりそうですね!