◆肥満がいけない訳~なぜ健康食品は効果が出ないのか?~
『肥満』それって病名だと知っていましたか???
間違った生活習慣の先にあるのが『肥満』です。
そしてその次に見えてくるのが、食後高血糖・高血圧・高脂血症などです。
その行きつく先は、糖尿病などの生活習慣病と言われているものです。
そして、健康を意識しているようで、生活習慣の改善になっていない光景をよく目にします。
よく、コンビニで某健康茶を飲んでいる。仕事前や試験前に栄養ドリンクを飲んでいる。
さて、このどこに問題点があるかですが、そもそも、商品に記載されている効果効能や健康のマークはセルフメディケーションといって「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」を普及させる意識付けを目的としたものです。
ですので、日ごろの生活習慣をそのままに、一つの健康食品を足したとしても何ら変わりがないことと、その商品に含まれる添加物や質の悪い3大栄養素を取り入れていることになり、改善にはほど遠いことを行っていることになります。
成分の説明は合っていても、それがどのように吸収され、どのように利用されるのかを知ると、いかに無駄なことやものが多く、ダイエットになっていないかが分かります。
また、ダイエット=痩せることではないということにも気づいて欲しいです。
◆カロリーコントロールってどうなの??
結論から言うと、カロリーは抑えてはいけません。
カロリーを抑えると、メタボに繋がると知っていますか???
カロリーとは、1カロリー=1Lの水を1度上昇させるためのエネルギーを基準となり、3大栄養素の含有量のみで決められます。
たんぱく質・糖質は1gあたり4キロカロリー。
脂質は、1g当たり9キロカロリー。
脂質がもっともエネルギー効率が良いことが分かります。
また、エネルギーの6割が、筋:脳:肝臓=2:2:2の用途で使われます。
この大事なエネルギーとなるカロリーを制限するとどうなるか???
・食材による栄養素の偏りが出る
・体内吸収、基礎代謝量の個人差が出る
・食べる時間、順番の違いがある
・性別、年齢、生活環境の違いがある
・同じカロリーでもGI値の違いがでる
といったように、不確定要素が多すぎるのです。
◆高GI食品と肥満って関係あるの?
GI値とは、糖の吸収速度を数値化したものです。
高GI食品を食べた後、血糖値は150くらいまであがりますが、そもそも血糖値は100が以下が望ましいとされます。これを超えると、インスリンが過剰に分泌し、血糖の乱降下などにもつながり、結果、食後眠たくなるといったことになります。
皆さんも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
糖質は、食事の中で最も早く吸収されます。
では、その肥満へのルートを見てみましょう。
- 高GI食品を摂取
↓
- インスリン過剰分泌
↓
- すぐに使えるエネルギー(グリコーゲン)に変化
↓
- 血液に貯蔵(上限:約20g)
↓
- 筋肉に貯蔵(上限:約150~200g)
↓
- 肝臓に貯蔵(上限:約200~250g)
↓
- 脂肪細胞に貯蔵(上限:なし)
ご覧の通り、脂肪細胞は上限がありません。
ということは、延々と太り続けるということです。
◆カラダには唯一、脂肪を燃やしてくれる子がいる!?
「ミトコンドリア」という言葉を聞いたことがありますか?
この子こそが、カラダで唯一脂肪を燃焼してくれる存在なんです。
さて、みなさんのミトコンドリアはちゃんと働けているのでしょうか?
ミトコンドリアは、3大栄養素を代謝してエネルギーに変えます。
少しその概要を見てみましょう。
- 脂肪を酵素の働きで「脂肪酸」と「グリセロール」に分解。
- カルニチンの力を借りて、「脂肪酸」をミトコンドリアへ入れます。
(グリセロールは肝臓で代謝されます)
- ミトコンドリアの中で、代謝酵素と水素の力をかりて「TCA回路」という歯車をぐるぐると回しています。
- 脂肪燃焼
という流れになるのですが、ミトコンドリアが働くのに必要なモノが見えましたか??
酵素と水素が不足していてはダメなんです。
この水素、腸内で発生することができるのですが、では、あなたの腸はその条件が整っていますか?(また後半で腸のお話をします。)
もう一つ、ミトコンドリアが働かない理由があります。
それは、細胞便秘です。
飽食、グルメの人の細胞膜は劣化しています。
ようは、細胞膜が硬い、もろいなどの状態です。
カラダに悪い脂肪酸がびっしり詰まり、カラダに良い油が不足するともろくなることを知っておいてください。
そして、細胞の中身は、どろどろです。コレステロールやプラーク、カビや各組織の死骸などがぎゅうぎゅうに詰まった状態です。
あなたなら、そんな汚部屋で働きたいですか???
◆ファスティングがいいわけ!
ファスティングは、疲れた消化器官を休ませ、腸内をキレイにし、停滞している代謝酵素を一気に活性化させることを目的としています。
「入れ替え、再生、解毒、排泄」は、ファスティングを行うことでスムーズに行われるようになります。
固形物をとらない時間に、腸内細菌たちが活動します。
これにより、善玉菌が増え、悪玉菌が減ることで、腸内のバランスを整えます。
そして、一度リセットされた細胞はその後スイッチが入りやすくなるため、良い腸から良いものをたくさん受け取ることができます。
そして、ファスティングで最も多い声に「ものすごく元気になった」というものがあります。
その理由は、全身の免疫の8割を占める朝刊免疫のスイッチが急に入ったからです。
実は、普段はこの腸管免疫は普段は不活性で、95%は活性化せずに眠っているとされています。
◆糖質制限をしたらどうなるの??~知っておこう糖の役割と重要性~
さて、ここで糖の話をします。
糖質制限ダイエットとは、そもそもすでに病気の方がお医者様の指示のもとに行われるものです。
一般の私たちがするには危険があることも知っておきましょう。
これは、ブドウ糖の摂取はインスリンが過剰に分泌され、細胞内でブドウ糖が脂肪に形を変え、皮下脂肪として蓄積されるといった考えから来たものです。
- 第1の危険性
カラダにはブドウ糖だけを栄養としている臓器が4つ存在します。
・肺の粘膜
・神経細胞の内膜
・眼の水晶体
・血管壁
さて、これらがブドウ糖不足になると、何が起こるのか?
肺気腫、神経痛、白内障、血管ダメージ、血液ドロドロ、循環悪化、腎炎、腎不全・・・・などなど、リスクは多岐にわたります。
- 第2の危険性
糖質は腸内発酵されて善玉菌により短鎖脂肪酸が作られます。
この短鎖脂肪酸は次の項目でお話ししますが、腸内発酵が起きないと、先ほどお話しした水素も発生しませんし、たんぱく質や脂質の取り過ぎで腸内は腐敗と酸敗のオンパレードです。
数字的な意味で体重が減ること=健康ではないことが分かってきましたでしょうか?
一件痩せてキレイに見えてもその中身は、悪列な体内環境という方は多いです。
気づいていないだけで、不健康を招いています。
◆短鎖脂肪酸を知っておくとめっちゃいい!!!
短鎖脂肪酸とは、酪酸・プロピオン酸・酢酸などの有機酸で、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を分解・代謝するときに作られます。
- 第1のメリット:腸の免疫機能を高める
大腸の粘膜は、短鎖脂肪酸を100%エネルギー源にしています。
そのため、短鎖脂肪酸が不足すると、細菌が粘膜に侵入しやすくなります。
また、小腸の絨毛を健康にして、栄養素の消化吸収力を高めてくれます。
- 第2のメリット:悪玉菌を抑え便秘を防ぐ
短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にして善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えます。
酢酸は、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促すので、便通がスムーズになります。
では、短鎖脂肪酸を増やす食品ってなんでしょう???
- 一番は、水溶性食物繊維
昆布やワカメなどの海藻類、リンゴやよく熟したバナナなどの果物
- 不溶性食物繊維
穀類、大豆、キノコ類
- その他
黒酢、梅干し、酢、キムチ、ピクルス、ラッキョウ、漬物などの発酵食品
どんなことでも、まずは知ることです。
知って、全部やらなければならないかというとそうではありません。
知っているだけで、ふとした時に気がけることができるようになります。
意識的に、手に取らなくなる商品や食品なども出てくるでしょう。
時間やタイミングなども変わってくるかもしれません。
その、少しづつの積み重ねの方が、今後のあなたのカラダにとって負担なく、病気や怪我といった魔の手を遠ざけることに繋がります。
今大丈夫だからは、今の時代ではお勧めしません。
もう、一人の若者に一人の高齢者といった図が目の前に来ています。
病気になってから亡くなるまでは、男女平均して約10年です。
365日×10年分、誰の手をかり、どれくらいのお金がかかりますか???
考えるだけでゾッとしますね。。。
少しづつでもいいので、楽しく明るくなれるついでに健康にもなれる。そんな生活をしてける方がずっと人生が明るく輝かしいものになると思います♪
健康は、まずは自分からです!
ささいなことでも、気になることは何でもご相談くださいね♪