◆肥満とメタボリックシンドローム
肥満とメタボリックシンドローム、どちらもよく聞く名前ですが、同じものではありません。
・肥満とは、『体重過多状態』を言うのではなく、『体を構成する成分のうち脂肪組織の占める割合が以上に増加した状態』をいいます。
そのため、一見普通体型のようにみえても“肥満”なんてこともあります。
そんな肥満の基準ですが、皆さんも一度はやってみたことがあるのではないでしょうか?
BMIです。BMIは、“体重(㎏)÷身長(m)²”で算出することができます。
このBMIを基準に6段階で肥満度を見ることができます。
- ヤセ:5未満
- 普通:5~25
- 肥満度1:25~30
- 肥満度2:30~35
- 肥満度3:35~40
- 肥満度4:40以上
・メタボリックシンドロームとは、上記で肥満とされた人が、脂質異常・高血糖・高血圧などを複数あわせもつ状態のことです。
メタボリックシンドロームも基準があるので、参考にしてみてください。
◎必須項目:内臓脂肪蓄積(ウエスト周径 男性:85~、女性:90~)
◎2項目以上該当
1)中性脂肪150㎎/dl以上またはHDLコレステロール40㎎/dl未満
2)最高血圧130mmhg以上または最低血圧85mmhg以下
3)空腹時血糖値 110㎎/dl以上
◆カロリーコントロールダイエットをおススメしない訳
ダイエットをする際にカロリーコントロールというものがありますが、こういったものは病院でDr.の指示のもと行われるものに限られると考えていいと思います。
なぜなら、基本的にカロリーを抑えてはいけないからです。
1Kcal=1Lの水を1度上昇させるためのエネルギーです。また、カロリーは3大栄養素(たんぱく質・糖質・脂質)の含有量のみで決められます。
たんぱく質と脂質は1gあたり4Kcalで、脂質は1gあたり9Kcalになります。
必要な栄養素は3大栄養素だけではありませんし、カロリーといっても、どの栄養素を多く含んでいるかなどはわからないため、食事に偏りが出てしまいます。
・食材により栄養素の違い
・体内吸収、基礎代謝量の個人差
・食べる時間、順番の違い
・性別、年齢、生活環境の違い
・同じカロリーでもGI値は異なる
など、要は、不確定要素が多すぎるのです。
そもそも、カロリーが何に使われているか知っていますか?
筋肉:脳:肝臓=2:2:2=6割で、カロリーの半分以上は必要なものになります。
そのため、体の不調のリスクを伴うことから、おススメはしておりません。
◆カロリーとGI値は比例しない!!
カロリー制限ダイエットの場合、個々の食品のカロリーを計算して1日のトータルで考えます。そのため、全ての食品のカロリーを計算しなければなりません。
一方で、GI値ダイエットの場合、食品のGI値が60より上か下かを覚えておくことが基本になります。
また、GI値とは、糖質の量ではなく、糖の吸収スピードを表しています。
GI値が高い食品は、細胞に糖が大量に溜まり“脂肪細胞”が出来上がってしまいますので、ダイエットの方法も体に負担の無い方法を選び、日々の積み重ねと思って正しい方法で行うことをお勧めします。
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