◆糖化(AGE)とは?
私たちのカラダのほとんどはたんぱく質です。
そのたんぱく質、カラダに侵入した糖と結合しやすい性質を持っています。
そうすると、たんぱく質が変性してAGEという老化促進物質を生み出します。
◆老化の原因は糖化だった?
糖がたんぱく質と結合してできるのが終末糖化産物です。
この物質が、さらにたんぱく質を変形させて、炎症や酸化ストレスを高め老化を促進させます。
ではなぜこんなにも糖化がいけないのでしょう?
身体の血管・筋肉・肌等は、たんぱく質で構成されているので、糖と結合したSGEが増えると、たんぱく質の組織がどんどん変性して劣化していきます。
たんぱく質でできている体中の様々な組織が、化石化したようにもろくなります。
パンやコロッケなど、焼いたり揚げたりする際にできるおこげがこれにあたりますね。
◆血管の糖化とは?
血管のたんぱく質組織がもろくなると、血管壁に炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスクが高まります。
動脈硬化が進めば、心筋梗塞・脳梗塞のリスクも高まります。
糖尿病の方は、腎臓や目等を構成する細い血管がもろくなります。
◆では、糖は悪者か??
体内で食べ物から分解されたブドウ糖は、エネルギーを生みだします。
まず、肝臓に運ばれ、そこで半分はグリコーゲンや脂肪に変えられます。
これは、いざというときのためのストックです。
残りの半分は血液中に入り、全身の細胞に運ばれて、今すぐ必要なエネルギーを生み出します。
肝臓や筋肉、血液では、糖の蓄積量の上限が決まっているので、許容範囲をこえた糖は蓄積上限のない細胞内にどんどん蓄積していきます。
これが、細胞肥満となり、肥満やメタボリックシンドロームとなるのです。
◆体内の糖(AGE)はなくならないのか?
実は、これに対応してくれるのが、免疫細胞の1つでもあるマクロファージです。
これは、白血球の1種です。
マクロファージは貪食作用があるので、体内の遺物を見つけては食べてくれます。
このとき、AGEの一部は食べられ、処理され、体外へと出ていきます。
糖とは、うまく付き合っていくことが大事ですね!