今回のコラムは、ビタミンKと股関節骨折についてです。
ビタミンK
ビタミンKは脂溶性ビタミンで、2つの形態があります。
主な種類はフィロキノンで、ケール、ほうれん草などの緑の葉野菜に含まれています。
もう一つはメナキノンです。
これは、一部の動物向け食品や発酵食品に含まれています。
メナキノンは、人体のバクテリアによっても生成されると言われています。
(参考:National Institutes of Health Office of Dietary Supplements: Vitamin K Fact Sheet for Health Professionals https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminK-HealthProfessional/. Accessed 6/25/2018.)
ちょっとびっくりですね!
ビタミンKは、血液凝固や骨の形成に必要なさまざまなタンパク質の生成に役立ちます。
例えば、
プロトロンビンは、血液凝固に直接関与するビタミンK依存性タンパク質です。
オステオカルシンは、健康な骨組織を生成するためにビタミンKを必要とするもう1つのタンパク質です。
ビタミンKは、肝臓、脳、心臓、膵臓、骨など、体全体に含まれています。
分解速度が非常に早く、尿または便に排泄されます。
(参考:IBMF資料)
推奨量
AI:「適切な摂取量」(AI)
AIは、推奨食事摂取基準(RDA)を確立するのに十分な証拠がない場合に使用されます。
AIの量は、栄養の十分性を確保するために推定されます。
19歳以上の成人の場合
➤ビタミンKのAIは、男性では1日120マイクログラム(mcg)
➤女性および妊娠中または授乳中の人では90mcgです。
ビタミンKと健康
ただ、今回はビタミンKに焦点を当てていますが、
どのビタミンもミネラルも、単一だけの接種よりも相性のいいビタミンミネラルと
一緒に摂取することをお勧めいたします。
せっかく摂った栄養素が使われないなんてもったいないですからね。
どんな食材からとれるの?
・カブの葉、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、レレタス含む緑の葉野菜
(こうしてみるとビタミンCが豊富な野菜が多いですね!)
・大豆と菜種油
・納豆(味噌も)
等です。割と取りやすい食材が多いですが、小さい子たちが好まない食材が多い印象ですね。
ということは、、、偏食に要注意でもありますね!
ビタミンKは欠乏する?
成人のビタミンK欠乏症はあまり聞きませんが、抗生物質などのビタミンK代謝を阻害する薬を服用している人や、食物や栄養素の吸収不良を引き起こす状態の人に発生する可能性があります。
これは、ビタミンKに限らず起こりうる要因ですね。
ビタミンKは胎盤を通過せず、母乳の含有量が少ないため、新生児でも欠乏症になる可能性もあるそうです。
出生時の血液凝固タンパク質の量が限られているため、ビタミンKサプリメントを与えられていない場合、乳児の出血のリスクが高まります。以下は、欠乏症の最も一般的な兆候とされます。
(参考:Harvard T.H.CHAN The Nutrition Sourceより)
補足ですが、最近よく聞く腸活。
抗生物質は腸活の大敵・・・
特に今回のビタミンKを産生する菌を破壊してしまう可能性もあるんだとか…。
そのため、日頃の体調管理はやっぱり、体腸管理が重要そうですね!
(その他参考:標準生理学)