◆機能性表示食品とセルフメディケーションとは?
『食品の機能性について、国ではなく企業等が自らその科学的根拠を評価したうえでその旨及び機能を表示でき、企業等の責任において科学的根拠をもとに機能性を表示できるもの。』とされています。
またセルフメディケーションとは『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てすること』と定義されています。(世界保健機関:WHO)
近年、医療費の削減に対する動きがみられますね。
現在は、40兆円と言われています。実際に医療費削減で、病後に苦労される方も多いのではないでしょうか。
そんな将来を迎えないために、今から気を付けておきましょう!という健康への意識付けを行うために取り入れられたのが、セルフメディケーションや食品機能性表示のシステムです。
◆健康食品とは?
健康食品とは、『体にいいとされる食品全般』のことであり、『健康状態をよくする食品』ではありません。
健康食品には、保健機能食品と一般食品わかれます。
さらに、保健機能食品には、①特定保健用食品(トクホ)②栄養機能食品③機能性表示食品の3つがあります。
この違い、皆さんわかりますか?
買い物に行った際に、『健康』関連の文言をみるとついつい買ってしまいがちですが、きちんと原材料を見てみてくださいね!
◆保健機能食品の特徴
まずは、①の特定保健用食品についてお話します。
ポイントとしては、以下4つです。
・消費者庁が製品としての有効性や安全性を評価し許可している
・特定の保険の用途が期待できる。病気の治療を期待するものではない。
・それだけをとればいいのではなく、生活習慣を変えるための手助けとして用いるもの。
・摂取期間と摂取容量があって、初めて効果を表すもの。
以上からわかるように、すでにメタボの人がトクホの食品を継続摂取したからと言って改善するというわけではありません。
あくまでも、生活習慣を見直しましょうね!という意識付けです。
その他の生活習慣が変わっていなければ同じことなのです。
次に③機能性表示食品です。
・メーカーの責任により、その製品や関与成分の機能性について科学的根拠を評価して、消費者庁に届けられている。
・届けられたすべての情報を見ることができる。
・トクホと違い、国が許可しているわけではない。
・病気の治療に用いるものではない。人の試験により、機能性が評価されている。
・品質が担保されている。
・相談窓口が明確にされている。
などがあげられます。
たとえば、原材料にアスタキサンチンが入っているだけで、『目の機能をサポートします!』と表記できるということです。
よく見ると、原材料の最初は砂糖なのに。。。なんでこともあります。
◆本当に健康への意識付けができているのか?
冒頭で少しセルフメディケーションのお話をしましたが、自分自身で生活習慣病の予防を心がけるという意識付けを目的に、このようなシステムが導入されています。
ですが、健康の文言をみて、『このお菓子ならたべていいや!』となっているならば、やはり個人でしっかりと健康への認識を改める必要がありそうですね。
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